15歳の時に『マンシングウェアオープンKSBカップ』を制して以降、18歳の時には史上最年少賞金王を獲得、その翌年には世界の主要ツアーで初めての「58」を記録するなど、若くして日本ゴルフ界のスターとなった石川遼プロ。
28歳の時には、史上14人目の生涯獲得賞金10億円を突破しこちらも最年少記録となっています。
今回の記事では、国内男子ツアー18勝をマークする石川遼プロの2023年版クラブセッティングをご紹介します。
プロゴルファー・石川遼のクラブセッティング 2023年版
石川遼プロは、キャロウェイゴルフとスポンサー契約を結んでおり、ドライバーからゴルフボールまで全て同社の製品を使用しています。
メーカー | クラブ名 | シャフト | |
ドライバー (10.5°) | キャロウェイ | パラダイム トリプルダイヤモンド S | ツアーAD PT 6X |
フェアウェイウッド (3番15°) | キャロウェイ | パラダイム トリプルダイヤモンド | ツアーAD PT 7X |
ユーティリティ (3番19°) | キャロウェイ | APEX UW | ツアーAD UB 8X |
アイアン(4番〜8番) | キャロウェイ | APEX MB アイアン ツアーバージョン | MODUS3 SYSTEM3 プロト S |
ウェッジ(43°, 48°, 52°, 56°) | キャロウェイ | JAWS FORGED ウェッジ | MODUS3 SYSTEM3 プロト S |
ウェッジ(58°) | キャロウェイ | JAWS FORGED ウェッジ | DG TOUR ISSUE S200 |
パター | キャロウェイ | TRI-HOT 5K THREE パター | |
ボール | キャロウェイ | クロムソフト X LS |
ドライバー(10.5°):パラダイム トリプルダイヤモンド S(キャロウェイ)
石川遼プロの他、西村優菜プロや上田桃子プロなども使用する、キャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド S」。
通常の「トリプルダイヤモンド」のヘッド体積が450ccであるのに対して、「トリプルダイヤモンド S」のヘッド体積は420ccと小ぶりになっていることが大きな違いです。
ヘッド体積が小さくなるとその分重心は浅くなるため、操作性が高くなり、スピン量が抑えられるというメリットが得られます。上級者ゴルファーがこのドライバーを使用すれば高弾道・低スピンで、ドロー・フェード思い通りのボールを打ち分けられる可能性は高くなるはず。
※初心者・中級者ゴルファーにとっては少し難し目のクラブかもしれませんので注意が必要です。
フェアウェイウッド(3番15°):パラダイム トリプルダイヤモンド(キャロウェイ)
「トリプルダイヤモンド」は、キャロウェイ「パラダイム フェアウェイウッド」シリーズで、捕まりすぎない上級者向けのウッドという立ち位置のクラブです。
ドライバーと同様に操作性が高い上、叩きにいっても吹き上がることがないクラブとなっているので、ティーショット以外でもスプーンをよく使用する方にはおすすめ。
ユーティリティ(3番19°):APEX UW(キャロウェイ)
2023年度のAbemaツアー賞金王・生源寺龍憲プロなど、数多くのプロゴルファーに愛用されるアスリート向けユーティリティ「APEX UW」。
従来のユーティリティとフェアウェイウッドとの中間的なクラブとなっており、高い飛距離性能を持ちつつ、ユーティリティとしては珍しく捕まりづらいクラブとなっています。
フェアウェイウッド同等の性能を引き出しながらも、ユーティリティならではの寛容性・安定性があるクラブなので、フェアウェイウッドが苦手な方は積極的に購入することをおすすめします。
アイアン(4番〜8番):APEX MB アイアン ツアーバージョン(キャロウェイ)
石川遼プロやフランチェスコ・モリナリ プロなど、一部のツアープロしか使用していない希少なアイアン「APEX MB アイアン ツアーバージョン」。
通常の「APEX MB アイアン」と比べると、トップブレードの薄さとネックの長さ、ゼロオフセットと言っても良いほど完全なストレートネックなど、明らかにツアープロ使用であることがわかります。
初心者・中級者ゴルファーの方には、おそらく使いこなすことができないクラブですが、練習用にこのアイアンを使用すれば上手くなることは間違いないでしょう。
ウェッジ(43°, 48°, 52°, 56°, 58°):JAWS FORGED(キャロウェイ)
石川遼プロは、合計5本ものウェッジをセッティングしています。
「140〜150ヤード以内はピンを狙えるように」という考えから、9番アイアンの代わりに43°のウェッジをセッティングし、58°のウェッジまで全てに「JAWS FORGED」をセッティングしています。
打感の良さから「JAWS FORGED」を選んだという石川遼プロは、5本全てが全面ノンメッキのウェッジを使用しています。
パター:TRI-HOT 5K THREE パター(キャロウェイ)
石川遼プロは、パターには「オデッセイ TRI-HOT 5K THREE」をセッティング。
名称の「5K」は5,000を表しており、これは慣性モーメントの数値であるとのこと。慣性モーメントが高ければミスヒット時の左右へのブレが軽減し安定性が高くなるのですが、通常、5,000という数値はマレット型のパターでしか出ないような数値です。
そのため石川遼プロが使用するこのパターは、ブレード形状のパターでありながらもマレット型のパター同等の機能を持つパターであると言えます。
ブレードタイプが好きではあるものの、ブレードタイプを使用すればパッティングが安定しない というような方は、一度このパターを使用してみてはいかがでしょうか。
ボール:クロムソフト X LS(キャロウェイ)
ボールはキャロウェイ「クロムソフト X LS」を使用しています。
「クロムソフト X LS」は非常に硬く、低スピン化を実現させたゴルフボールとなっており、国内男子ツアーで圧倒的No.1の飛ばし屋・河本力プロなども使用しています。
低スピンボールとは言えど、アイアンやウェッジではしっかりとスピンがかかるため、ドライバーでのスピン量が多すぎるゴルファーにおすすめです。
石川遼プロのクラブセッティングは上級者・アスリート向け
石川遼プロのクラブセッティングには、上級者向けの難しいクラブが多数セッティングされています。特にアイアン(APEX MB アイアン ツアーバージョン)は、上級者ゴルファーの方でも難しいと感じる可能性のあるクラブでした。
ただし、石川遼プロのクラブセッティングを真似して練習すれば、ハッキリとしたミスが出るようになるので、確実にゴルフが上手くなることは間違いないです。
中級レベルのゴルファーの方で、今以上にゴルフが上手くなりたいという方は、石川遼プロのクラブセッティングを参考にしてみても良いかもしれませんね。