金谷拓実プロは、広島県出身で松山英樹プロらを輩出している東北福祉大学ゴルフ部出身の選手です。2018年には、アジア・パシフィックアマチュア選手権で優勝し「マスターズ」と「全英オープン」への出場を決めました。
2019年には「三井住友VISA太平洋マスターズ」で国内男子ツアー史上4人目となるアマチュア優勝を果たし、2023年には「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で国内メジャー初勝利を挙げるなど、今勢いのある若手プロゴルファーです。
今回の記事では、金谷拓実プロの2023年版クラブセッティングと使用クラブを紹介します。
プロゴルファー・金谷拓実のクラブセッティング 2023年版
金谷拓実プロは、2023年は主に以下のクラブセッティングでツアーに参戦していました。
ボール以外は、ピンのクラブで統一している形となっています。各クラブやボールの特徴について、詳しく紹介します。
メーカー | クラブ名 | シャフト | |
ドライバー(9.0°) | ピン | G410 PLUS | The ATTAS 6X |
フェアウェイウッド (3番14.5°) | ピン | G410 LST フェアウェイウッド | The ATTAS 6X |
ユーティリティ (3番19°) | ピン | G410 ハイブリッド | ATTAS HY IP BLUE 95S |
アイアン(5番) | ピン | G710 | AMT ツアーホワイト X100 |
アイアン(5番〜PW) | ピン | i210 | AMT ツアーホワイト X100 |
ウェッジ(52°, 58°, 60°) | ピン | GLIDE FORGED PRO | AMT ツアーホワイト X100 |
パター | ピン | シグマ2 アーナ | |
ボール | ブリヂストン | ツアーB X |
ドライバー(9.0°):G410 PLUS(ピン)
「G410 PLUS」は、低スピンで飛ばすことをコンセプトとしているドライバーです。ピン独自のフォージドフェースによって初速の早さを実現して、空気抵抗の削減に寄与しています。
抵抗が少なく早く振れるため、より遠くまで飛ばすことができるのです。また、進化した深低重心構造によって、気兼ねなく思いきり叩けるメリットもあります。
金谷拓実プロは、弾道調整機能によってブレない特徴がある「PLUS」を選択しており、より自分の狙った位置に打つことを可能としています。可変ウェイトやネックの弾道調整機能により、さらに細かにクラブを調整できる点も魅力的です。
「G410」には3つの種類がありますが、「G410 PLUS」はプロだけでなくゴルフ初心者でも扱いやすいドライバーとなっています。
フェアウェイウッド(3番14.5°):G410 LST(ピン)
フェアウェイウッドには、ピンの「G410 LST」を使用しています。「G410 LST」は、金谷拓実プロが継続して使用し続けていることで有名であり、最新モデルとなる「G425」が登場以降もそのスタンスは変わっていません。
「G410 LST」は強弾道と低スピンで飛ばせるドライバーであり、難なく球を上げられるゴルファーにとっては直進性・飛距離性能に優れたフェアウェイウッドであると言えます。
また、引っかけが抑えられたフェアウェイウッドでもあるので、振りにいっても左のミスはそう多くは出ません。
球が上がらないゴルファーや捕まえることが苦手なゴルファーには難しいフェアウェイウッドですが、ある程度のゴルファーにとっては強い武器になりえることでしょう。
ユーティリティ(3番19°):G410(ピン)
金谷拓実プロは、ユーティリティには「G410 ハイブリッド」を使用しています。
「G410 ハイブリッド」は極薄で高強度のマレージングC300フェースにより、最大の初速を生み出すことができるクラブです。また、ロフトとライ角整機能が追加されたことで、より自身の持ち球に合わせたクラブ調整が可能になっています。
ユーティリティに加えて、フェアウェイウッドやドライバーに「G410」シリーズをあえて使い続けているあたりに、金谷拓実プロの強いこだわりが見て取れますね。
アイアン(5番):G710(ピン)
アイアンには、ピン「G710」をセッティングしています。ピン史上最高のMOIを誇るヘッドとなっており、“ズルすぎる飛び系アイアン” として人気を博しています。
高初速を生みだすために、マレージングC300フェースと大きなたわみがある中空構造を採用しているのが特徴で、見た目の良さと疎水性の高さを兼ね備えたハイドロパールステルス仕上げによる複合素材ヘッドを採用している点も魅力的です。
ミスしてもブレることが少ないため、飛んで曲がらない点も特徴の一つ。金谷拓実プロがピンと契約する際に、最もお気に入りのクラブに「G710」を挙げており、ボールが上がってスピンがしっかり入り、さらに飛ぶという点を気に入っているとコメントしています。
アイアン(5番-PW):i210(ピン)
5番アイアン〜PWには、ピンの「i210」を選択しています。「i210」は2018年に登場して以降、多くのプロに愛されており、2019年にはLPGAツアー開幕2連勝に貢献してさらなる注目を集めました。
前モデルと比較して、インパクト時の接地面積を約25%も増やしているエラストマーCTPを搭載している点が特徴的です。また、約50%柔らかくなり、インパクト時に発生する振動を極限まで抑制することに成功し、ソフトな打感を生み出しています。
フェースのたわみが大きくなることで、初速がアップし飛距離性能も向上しています。実戦向きな新ヘッド構造により、濡れた状態やラフでもコントロール性能を維持できる点も魅力的です。
ウェッジ(52°, 58°, 60°):GLIDE FORGED PRO(ピン)
ウェッジには、ピンの「GLIDE FORGED PRO」を選択しています。「GLIDE FORGED PRO」は2つのソールタイプより選択できる、ショットメーカー向けウェッジとして有名です。
摩擦力を最大限に生み出す新溝を採用して究極のスピン性能を実現し、あらゆるシチュエーションにおいてその威力を遺憾なく発揮できます。心地良い打感を追求している軟鉄鍛造のヘッドでは、コンパクトな形状によって操作性にも優れている特徴もあります。
グリーン周りにおいて威力を発揮するソール形状という点も、「GLIDE FORGED PRO」の特徴的なポイントです。金谷拓実プロは、スタンダードソールで52°、58°、60°をコンディションに応じてうまく使い分けています。
パター:シグマ2 アーナ(ピン)
「シグマ2 アーナ」は、アンサーの形状を進化させているミッドマレットパターとなります。軽く弧を描くストロークを実現するのに最適なパターであり、長さ調整機能付きシャフトが選択可能です。
打感と打音にこだわっている二重構造インサートにより、打ち心地を楽しめます。1本の長いサイトラインによって、まっすぐテイクバックしやすいため、大型マレットに苦手な方にもおすすめです。
金谷拓実プロはアマチュア時代より「シグマ2 アーナ」を愛用しており、軟らかめの打感が気に入っているとコメントしています。
ボール:TOUR B X(ピン)
ボールには、「TOUR B X」を使用しています。乗り感を追求したボールとして知られており、スピンが少なめで打ち出し角が高めという特徴があります。
風に強くて飛びを重視した弾道を実現しやすい特徴もあり、金谷拓実プロも愛用しています。特に、安心して思い通りのタッチが実現できる点を気に入っているとコメントしています。
金谷拓実プロは数多くの名器をセッティングしている
今回は、金谷拓実プロの2023年版のクラブセッティングと使用クラブについて紹介しました。金谷拓実プロは、あえて最新モデルを使用せず気に入ったものを継続して使用し続ける傾向にあることが分かります。
また、通常ではあまり見られない組み合わせなども多く取り入れている点も特徴的です。クラブ選びで困っている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。