2022年9月にアマチュアから、プロに転向した中島啓太選手。2023年6月「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」でプロ転向後初優勝をしています。
また同年8月には「横浜ミナト チャンピオンシップ」でツアー3勝目を挙げるなど好調を維持し、2023年シーズンの国内男子賞金王の座を金谷拓実選手と争っています。(2023年10月時点)
アマチュア時代にUAEで行われたドバイ・クリーク・ゴルフ&ヨットクラブでは、優勝直後コースにお辞儀をしました。この所作を大会公式ツイッターが動画付きで紹介すると、ファンからは「これぞ日本人」と海外で話題にもなりました。
今回の記事では、プロゴルファー・中島啓太選手のクラブセッティング(2023年版)を紹介していきます。
中島啓太プロのクラブセッティング 2023年版
中島啓太選手は、日本の宝とも呼ばれるほどの才能を持ち、将来を期待されているプロゴルファーです。 日本人で初めて、タイガー・ウッズと同じマネジメント会社「エクセルスポーツマネジメント」と契約したこともあり、“ネクスト松山” への期待も高まる選手でもあります。
そんな中島啓太選手は2022年よりテーラーメイドと用具契約を結んでいます。そのため、現在はテーラーメイド中心のクラブセッティングとなっています。
メーカー | クラブ名 | シャフト | |
ドライバー(9.0°) | テーラーメイド | ステルス2 プラスドライバー | グラファイトデザイン ツアーAD CQ 長さ: 45.25インチ 重さ: 60g台 硬さ: X |
フェアウェイウッド(3番15°) | テーラーメイド | SIM2 MAXフェアウェイウッド | グラファイトデザイン ツアーAD XC 重さ: 60g台 硬さ: X+ |
ユーティリティ(3番19°) | テーラーメイド | ステルス2 レスキュー | グラファイトデザイン ツアーAD プロトタイプ |
アイアン(4-5番) | テーラーメイド | P7MC アイアン | トゥルーテンパー プロジェクトX LS(6.0) |
アイアン(6-9番) | テーラーメイド | P7MB アイアン | トゥルーテンパー プロジェクトX LS(6.0) |
ウェッジ(46°, 52°) | テーラーメイド | ミルドグラインド 3 | トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT |
ウェッジ(56°, 60°) | テーラーメイド | ミルドグラインド 3 | トゥルーテンパー ダイナミックゴールドEX ツアーイシュー |
パター | テーラーメイド | TPリザーブ B11 | |
ボール | テーラーメイド | TP5 ボール |
ドライバー(9.0°):ステルス2 プラス – テーラーメイドゴルフ
中島啓太選手のドライバーは、テーラーメイドの「ステルス2 プラス ドライバー」です。シャフトには、グラファイトデザインの「ツアーAD CQ」を採用しています。
「ステルス2 プラス ドライバー」に使用される新構造の軽量カーボンフェースは、前作より2gの軽量化に成功。これによりボール初速のアップを実現した上、直進性が高くミスヒットに対する寛容性も高いモデルとなりました。
とは言え、つかまりを抑えたアスリート向けのドライバーであることは前作のステルスとは変わりません。前作よりも優しいクラブになりはしましたが、ある程度のゴルファーでなければ使いこなすことは難しいでしょう。
またヘッド素材には「特殊強化カーボンコンポジットリング」というカーボンが使用され、クラウンフェイスソールまでがカーボンになりました。テーラーメイドとして初めてチタンの割合をカーボンが上回ったヘッドとなっています。
その他、アジャスト性能を高めるために搭載された可変ウエイトにより、重心距離を変えることが可能。アスリートにとっては使いやすく、自分が狙った弾道が打ちやすいドライバーだと言えるでしょう。
フェアウェイウッド(3番・15°):SIM2 MAX – テーラーメイドゴルフ
フェアウェイウッドは「SIM2 MAXフェアウェイウッド」を使用しており、シャフトには「ツアーAD CQ」を採用しています。
2023年シーズンは「ステルス2 プラス」を使用していましたが、8月に開催された横浜ミナト チャンピオンシップからは、相性が良かったという理由で「SIM2 MAXフェアウェイウッド」にクラブを変更しています。
「SIM2 MAXフェアウェイウッド」は、テーラーメイドの「Shape In Motion(SIM)」テクノロジーを活用しており、初速性能や寛容性の高さが特徴的。「SIM2」シリーズの中でヘッドが大きいモデルでもあるので安心感を感じられます。
また、ソールの設置面積を最小限に抑えた抜けの良い「Vスチールソール」がさらに進化。インパクト時の摩擦を低減することで、思い切り振り抜くことが可能です。
ユーティリティ(3番・19°):ステルス2 レスキュー – テーラーメイドゴルフ
テーラーメイドはユーティリティーのことをレスキューと呼びます。中島啓太選手はユーティリティーには「ステルス2 レスキュー」を使用しており、シャフトは「ツアーAD」のプロトタイプを採用しています。
「ステルス2 レスキュー」は。アマチュア〜トッププロまで幅広いゴルファーが愛用するユーティリティーで、専用設計のアドバンスドICTフェースを搭載したことで、センターヒットでもオフセンターヒットでも飛距離性能アップを実現。
また、「SIM2 MAX」と同じくVスチールソールを採用しているため、構えやすく、思い切り振り抜くことができます。
近年需要が増えてきた7番ユーティリティー(31°)も、この「ステルス2 レスキュー」にはラインアップされています。
アイアン(4-5番):P7MC – テーラーメイドゴルフ
中島啓太選手は、4番、5番のロングアイアンは「P7MC」を使用しています。シャフトはトゥルーテンパーの「プロジェクトX LS」です。
「P7MC」は軟鉄鋳造のキャビティバックアイアンで、コンパクトグレインフォージングという加工方法により、緻密で一貫したフィーリングが可能となりました。プレイヤーズアイアンとして設計された、薄いトップラインとソールが特徴です。
マッスルバックアイアンの「P7MB」に比べると、ヘッドに安心感があり寛容性が高いです。ミスヒットをした際でも、芯で打ったときと同じようにボールがまっすぐにブレずに飛びます。
アイアン(6-9番):P7MB – テーラーメイドゴルフ
中島啓太選手は、6番〜9番のアイアンは「P7MB」を使用しています。シャフトはロングアイアンと同じく、「プロジェクトX LS」を採用しています。
「P7MB」はマッスルバック型のアイアンであり、「P7MC」と比較すると、より操作性や打感に優れたモデルになります。
ネック形状は「P7MC」よりもストレートになっており、上級者好みの美しいシルエットになっているのが特徴です。
ウェッジ(46°, 52°, 56°, 60°):ミルドグラインド3 – テーラーメイドゴルフ
中島啓太選手のウェッジは、すべてミルドグラインド3で統一されています。46°と52°のシャフトには、トゥルーテンパーの「ダイナミックゴールドAMT」を、56°と60°には「ダイナミックゴールドEX ツアーイシュー」を採用しています。
フェース面だけメッキされていない『ノンメッキフェース』はミルドグラインド2からそのまま受け継がれており、これにより安定したスピンをかけることが可能です。
また、『レイズドマイクロリブ』という新しいテクノロジーにより、溝と溝の間に小さな突起が入っていることが「MG3」の特徴の一つ。この突起により、ゆっくりなヘッドスピードでも安定したスピンをかけることができます。
スピンをかけ安定してボールを狙ったところで止めるというような、狙ったことをやりやすい設計で、いろんな環境に対応できるクラブです。
パター:TPリザーブ B11 – テーラーメイドゴルフ
中島啓太選手は、パターには「TPリザーブ B11」を使用しています。2023年5月に開催されたミズノオープンから使用を始め、その週からいきなり好成績を収めました。
「TPリザーブ B11」の特徴としては、ノンインサートをフェースに採用していることと、バックフェースにはRの刻印のみのシンプルなデザインとなっていること。また、トゥ側とヒール側に5gずつのソールウェイトを搭載。これにより打感・打音を損なわずに安定したパターを打つことが可能となっています。
ボール:TP5 – テーラーメイドゴルフ
ボールは「TP5」を使用しています。「TP5x」より若干、飛距離性能は劣りますが、スピン性能が高く打感が柔らかいという特徴があります。
中島啓太選手は、アイアンの距離感が合うという理由で「TP5」を使用していると説明しています。
中島啓太プロはオールテーラーメイドのクラブセッティングを使用!
中島啓太選手のオールテーラーメイドのクラブセッティングを紹介しました。中島啓太選手は、クラブセッティングは重要であるため、しっかりクラブとコミュニケーションをとって、自分のクラブを選んでいると説明しています。
ロングアイアンとショートアイアンとで寛容性・操作性の異なるクラブを使用するなど、クラブセッティングづくりの参考にしたいポイントはいくつかあったかと思います。
ぜひこの記事を参考にして、皆様のクラブセッティングも見直してみてはいかがでしょうか。