2000年2月に東京都で生まれた菅沼菜々プロは、5歳でゴルフを始めました。
埼玉栄高校3年時の「日本ジュニア」で優勝を果たし、2018年に、渋野日向子プロ、稲見萌寧プロ、原英莉花プロなどとともにプロテストに合格。2023年の「NEC軽井沢72ゴルフ」でツアー初優勝を成し遂げたのち、同年の「マスターズGCレディース」でも優勝、同年のメルセデス・ランキングは11位、賞金ランキングでも1億円越えの7位になりました。
今回の記事では、菅沼菜々選手の2024年版のクラブセッティングを紹介します。
プロゴルファー・菅沼菜々のクラブセッティング2024年版
菅沼菜々プロは、あいおいニッセイ同和損保に所属しており、クラブはダンロップと契約しています。
番手 | メーカー | クラブ名称 | シャフト |
---|---|---|---|
ドライバー(8.5°) | ダンロップ | ゼクシオ エックス | TENSEI プロ ホワイト 1K(S) |
フェアウェイウッド (4番16.5°, 7番20°) | ダンロップ | ゼクシオ エックス | TENSEI プロ ホワイト 1K(S) |
ユーティリティー(5番23°) | ダンロップ | ゼクシオ エックス ハイブリッド | TENSEI プロ オレンジ HY(S) |
アイアン(5番〜PW) | ダンロップ | スリクソン ZX5 Mk II | NSプロ ゼロス8(S) |
ウェッジ(48°, 52°, 56°) | ダンロップ | クリーブランド RTX 6 ZIPCORE | NSプロ 850GH(S) |
パター | ピン | 2021 タインC パター | |
ボール | ダンロップ | スリクソン Z-STAR XV |
ドライバー(8.5°):ゼクシオ エックス(ダンロップ)
菅沼菜々プロは、ドライバーにはダンロップ「ゼクシオ エックス」をセッティング。
「ゼクシオ エックス」は、センターからオフセンターショット時のたわみを大きくすることで高初速エリアを拡大させる「BiFLEX FACE」(バイフレックス フェース)という新開発テクノロジーを採用。ミスショット時にも飛距離ができるだけ落ちないドライバーになりました。
また、ダウンスイング前半の空力をコントロールすることでヘッド挙動を安定させるNew「ActivWing」というテクノロジーをパワーアップさせ、2段式の新たな翼がヘッドのさらなる安定化を実現。
他のダンロップのドライバーにも採用されている「クイックチューンシステム」も採用し、ロフト角やライ角をすばやく変更できるようにもなっています。
フェアウェイウッド(4番16.5°, 7番20°): ゼクシオ エックス(ダンロップ)
“新”技術「BiFLEX FACE」と”進”化技術 New「CANNON SOLE」により、高く強い弾道が得られるフェアウェイウッド「ゼクシオ エックス」。菅沼菜々プロは、4番ウッドと7番ウッドにこの「ゼクシオ エックス」をセッティングしています。
ドライバーにも採用されるたわみの進化で芯を広げる技術「BiFLEX FACE」により、トゥ~ヒールにかけてのヘッド剛性設計を最適化。エッジ部(フレーム)がエネルギーを受け止め、フェースとボディのたわみが増幅することで、高初速エリアがさらに拡大するように設計されています。
New「CANNON SOLE」では、ダウンスイング前半の空力をコントロールしてヘッド挙動を安定させるテクノロジーがパワーアップしていて、2段式の新たな翼がヘッドのさらなる安定化を実現しています。
ユーティリティー(5番23°):ゼクシオ エックス ハイブリッド(ダンロップ)
「ゼクシオ エックス ハイブリッド」には、フェアウェイウッドに採用されている「BiFLEX FACE」とNew「CANNON SOLE」に加えて、ハイブリッドに合うように「REBOUND FRAME」という技術を採用。たわむエリアをより柔らかく、支点となるエリアをより硬く、交互に配置した4層構造にしています。
菅沼菜々プロは、このユーティリティの5番(23°)をクラブセッティングに組み込んでいます。
アイアン(5番〜PW):スリクソン ZX5 Mk IIアイアン(ダンロップ)
菅沼菜々プロは、シャープなフォルムに、操作性、寛容性、フィーリングすべてを兼ね備えたアイアン「スリクソン ZX5 Mk II」をアイアンにセッティング。
「MAINFRAME Mk II」が驚異的なボールスピードを生み出し、大きな飛距離と正確性が得られます。
また、フェース周辺部に配した溝「スピードグルーブ」と最適なフェース肉厚設計により、フェースのたわみがさらに大きくなり反発性能を向上させ、スリクソン史上最速のボールスピードを実現しています。
ウェッジ(48°, 52°, 56°):クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(ダンロップ)
菅沼菜々プロは、ウェッジには「クリーブランド RTX 6 ZIPCORE」をセッティング。「HydraZip」フェースと、進化した「ZIPCORE」テクノロジーでどんなライからでも安定したスピン性能を発揮します。
「HydraZip」フェースには、ロフト別に異なるフェースブラストとレーザーミーリングを搭載。これによりラフやウェット時など芝や砂、水分などがボールとフェースに入り込むような悪条件下でのスピン性能が向上しました。
「ZIPCORE」テクノロジーでは、ネック部にインサートする軽比重のセラミックピンを大型化し、より大きな余剰重量を創出することで上下慣性モーメントが向上。飛距離安定性と方向安定性がより高くなっています。
パター:2021 タインC パター(ピン)
角型の大型ヘッドで究極の重量周辺配分を施したセンターシャフトタイプのパター「2011 タインC」。
フェース面後方部にソリッドな打音を生み出す硬質素材のハードPEBAX、ボールに当たる前面には心地よい打感を生むソフトPEBAXを採用した2重構造のインサートを搭載しているので、ソフトな打感としっかりした打音が得られます。
またツアーで実証済の転がりの良い新溝を搭載しているので、転がりや距離感のイメージが出しやすく、フィーリングもダイレクトに伝わるので、繊細なタッチが可能になっています。
ボール:スリクソン Z-STAR XV(ダンロップ)
2023年に発売された「Z STAR XV」には、「ファストレイヤーD・Gコア」という性能とフィーリング向上のためのコアが採用されています。これはコアを二層から単層へ変更したものであり、「ショートゲームでボールがフェースに乗る、そして、その分スピンもかかるようにするにはどうすればよいか」というテーマで検討し開発した結果完成した構造です。
二層と単層の両方のボールをプロゴルファーにテストしてもらったところ、多くのプロが「単層の方が打感が柔らかい」との評価だったので、単層構造をニューボールに取り入れたようです。
菅沼菜々プロは寛容性の高いクラブセッティングを組んでいる
ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーに「ゼクシオ エックス」シリーズをセッティングしていることを代表に、菅沼菜々プロのクラブセッティングには寛容性の高さが見られました。
女性ゴルファーや男性の初心者ゴルファーなどには参考になるクラブセッティングだと言えますので、ぜひ菅沼菜々プロのセッティングを参考にしてスコアアップを目指してみてはいかがでしょうか。