80点台が増えたり70点台が見えてきたりすると、より良いゴルフボールに変更したいと思うこともあるはず。
このような中級者ゴルファーの方は、初心者の頃と違ってOBも少なくなっているはずなので、値が張っても性能の高いゴルフボールを使用することがおすすめです。
今回は、中級者ゴルファーにおすすめのゴルフボールを10個ご紹介します!
中級者にはスピン系のゴルフボールがおすすめ!
飛ばし屋なのか小技が上手いのかなど、ゴルファーのタイプによっても異なりますが、基本的には中級者レベルのゴルファーはスピン系ボールの使用を考えると良いかと思います。
80点台でラウンドできるゴルファーはOBを打つことがほとんどないはずであり、更なるスコアアップにはショートゲームの精度をより高くすることが重要だからです。
その点ディスタンス系でなくスピン系ボールを使用すれば、着弾地点とランを含めた飛距離の差が少なくなり、ピンデッドにショットを打てるというメリットを得られるのです。
とは言え、弾道が高い方は低スピン性能のディスタンス系ボールでもスコアメイクしやすいなど、ゴルファーのタイプによりどんなボールがおすすめかは異なります。詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
同じゴルフボールを使い続けると◎
ゴルフボールはスピン系・ディスタンス系に大別できます。
ただし同じスピン系のボールでも、飛距離性能やスピン性能、耐久性は、メーカーや種類によって異なるため、スコアを安定させたい中級者ゴルファーの方は、できる限り同じゴルフボールを使い続けることが好ましいでしょう。
これは私の実体験ですが、スリクソン「Z-STAR XV」からホンマ「TW-X」にボールを変更した際に、ドライバーからウェッジまでおおよそ5%飛距離を失いました。その結果、セカンドやサードショットでショートすることが増え、良いショットをしても悪いスコアになることが多くもなりました。
もちろん、計算をして大きな番手を持てば解決する問題ではありますが、コロコロとボールを変えれば、その都度、飛距離が変わったりボールの曲がり幅が変わったりするため、中級者の方はできる限り同じゴルフボールを使い続けることにこだわりましょう。
中級者におすすめのゴルフボール10選
ここからは、中級者ゴルファーにおすすめのゴルフボールを10種類ご紹介します!
おすすめ1. スリクソン Z-STAR(ダンロップ)
中級者ゴルファーにおすすめのゴルフボール1つ目はスリクソン「Z STAR」。国内男子・JGTOツアーの稲森佑貴選手や香妻陣一朗選手、生源寺龍憲選手や、米国女子・LPGAツアーのミンジー・リー選手などが使用しています。
2023年に新発売された「Z STAR」シリーズには、『Spin Skin+(スピンスキンプラス)』というコーティングが施されており更なるスピン量を得られるよう改良されました。この要因として挙げられるのは、原料に使用されている最新の「ウレタン化合物」にあり耐久性の向上にも繋がったようです。
またスリクソン独自の「338スピード・ディンプルパターン」も採用されているため、風にも強い特徴も持ち合わせています。
中上級者ゴルファーの方は、ぜひ一度トッププロも多数愛用する「Z STAR」を使用してみてはいかがでしょうか。ヘッドスピードが約47m/s以上ある方には硬めの「Z STAR XV」もおすすめです。
おすすめ2. PRO V1x(タイトリスト)
ジョーダン・スピース選手にジャスティン・トーマス選手、トニー・フィナウ選手、スコッティ・シェフラー選手、ビクトル・ホブラン選手など、世界的に有名なトップゴルファーがこぞって使用するタイトリスト「PRO V1」シリーズ。
2023年のダレル・サーベイ社の調査によると、世界ツアー使用率&勝率はNo.1とのこと。飛距離性能、スピン性能、安定性、パターでの打感…、どの面を見てもトップレベルのゴルフボールです。
とりわけ中級者ゴルファーにおすすめなのは新発売された「PRO V1x」。新型「PRO V1x」の特徴は高スピン・高弾道であること。2017年までの「PRO V1x」は、「PRO V1」よりも飛距離性能が高く低スピン系のボールでしたが、それ以降の「PRO V1x」は性能が逆転しているのです。
大多数の方が他のメーカーよりも優れたボールだと感じるはずですが、その分、高価なゴルフボールではあるので、ご自身のお財布と相談しながら購入を検討すると良いでしょう。
おすすめ3. CHROME SOFT(キャロウェイ)
2022年発売のキャロウェイ「CHROME SOFT」の製造には、『3D X線技術』が使用されました。この技術により、ボールのコア(芯)の位置や大きさなどを精密に製造することを実現。結果、初速やスピン量、左右・縦距離などのバラツキなどを減少することに繋がりました。
この技術による改良もあってか、ジョン・ラーム選手やキム・シウー選手、サム・バーンズ選手、ザンダー・シャウフェレ選手など米国男子・PGAツアーの「CHROME SOFT」ユーザーが、数々の好戦績を収めています。
評価の高い「PARADYM」のドライバー・フェアウェイウッドを使用している中級者ゴルファーも多いかと思いますが、同じメーカーのボールだけあって、「PARADYM」×「CHROME SOFT」の相性もばっちり。
クラブセッティングの中にキャロウェイ製品が多く入っている方には「CHROME SOFT」が特におすすめですよ。
おすすめ4. TOUR B JGR(ブリヂストン)
中級者におすすめしたい4つ目のボールはブリヂストン「TOUR B JGR」です。
スピン系のボールではなくディスタンス系ですが、ショット時の弾道の高さと飛距離性能の高さを考慮すると、中級者ゴルファーにも前向きに使用を検討していただきたいゴルフボールとなっています。
特にヘッドスピード約35〜42m/sのゴルファーの方であれば、このボールを使うことでティーショットの飛距離が伸び、セカンド・サードショットからグリーンまでの距離を減らせる可能性も。
また、弾道の高さも魅力のボールであるため、セカンド・サード地点からピンデッドに高さで止めるというゴルフに繋げられることでしょう。
耐久性も高いゴルフボールとなっていますし、飛距離でアドバンテージを取っていきたい中級者ゴルファーの方は、ぜひ「TOUR B JGR」を使用してみてはいかがでしょうか。
おすすめ5. TOUR B XS(ブリヂストン)
5つ目におすすめしたいボールは「TOUR B XS」です。「TOUR B JGR」と同じブリヂストンゴルフから発売されている、タイガー・ウッズ選手が設計にも携わったゴルフボールです。
「TOUR B XS」の大きな特徴は非常にソフトな打感。ボール硬度を表すコンプレッションの数値は、この記事でも紹介してる各メーカーのツアーボールよりも段違いで柔らかい数値を叩き出します。
またアプローチの際には、クラブフェースとボールとが接触する時間が長くなるよう設計されており、この効果で非常に高いスピン性能を実現。アプローチの精度向上にピッタリのボールなので、寄せワンでスコアメイクをするようなゴルファーに特におすすめです。
東京オリンピックでメダルを獲得した稲見萌寧選手や、西郷真央選手、古江彩佳選手、高橋彩華など国内女子JLPGAツアーのトップ選手が数多く使用していますよ。
おすすめ6. AVX(タイトリスト)
タイトリストが販売するゴルフボール「AVX」。AVXという名前は『Alternative Pro V1 and Pro V1x(=Pro V1とPro V1xの代替品)』の略称から来ています。
「PRO V1」との違いで言えば、「PRO V1」より若干スピン性能が劣るものの、よりソフトな打感であることが挙げられます。スピン性能が劣る(=低スピン化)されているということは、ショット時のサイドスピンも入りづらくなっているということでもあるため、ショットに不安を残す中級者ゴルファーには「AVX」もおすすめ。
中級者にステップアップしたてのゴルファーの方などは、ぜひこちらのボールを試してみてはいかがでしょうか。
おすすめ7. TP5(テーラーメイド)
7つ目にご紹介するのはテーラーメイドの「TP5」。テーラーメイドは、主要ゴルフメーカーの中で唯一5ピース構造のゴルフボールを販売するメーカーで、この「TP5」がまさに5ピース構造のボールです。
5ピース(5層構造)になっていることで、ドライバーからウェッジまで番手ごとの細かなスピン性能の調整が可能となっており、他社メーカーのツアーボールと比較して最も完成度の高いスピン系ボールとなっていると言えます。
また最も新しい「TP5」に使用されている『ツアーフライトディンプル』というディンプル構造は、ドライバーショット時には初速が速くなり飛距離が伸びるという空力特性を発揮します。そのため、ショット精度は高いもののティーショットの飛距離に満足できていない方におすすめ。
米国男子PGAツアーのコリン・モリカワ選手や、国内男子JGTOツアーの中島啓太選手なども使用する「TP5」。完成度の高いゴルフボールをお求めの方はぜひ。
おすすめ8. TW-S(ホンマ)
本間ゴルフの「TW-S」がおすすめの6つ目。スピン系ゴルフボールの中では格安で購入できるため、そこまでお金は出したくないけど、少し良いボールを使いたいという方におすすめです。
スピン性能は優秀でありアプローチでは満足できるボールだと言えますが、他社のスピン系ゴルフボールと比べると飛距離性能が低めである点は否めません。特にディスタンス系のボールからの移行となると、極端に飛距離が落ちたかのように感じるかと思います。
番手と飛距離とのアジャストに時間がかかるかもしれませんが、価格が安い点を考慮すれば許容できる範囲ではあると思うので、初めてスピン系ボールを使う方は試しにこちらを使ってみると良いですよ。
おすすめ9. RB TOUR X(ミズノ)
2023年3月にモデルチェンジを果たしたミズノ「RB TOUR X」。業界で初めて採用した「アクシアルフローディンプル」というディンプル構造により、ボール後方で起きる抗力を低下させ、前方への推進力向上・飛距離アップに繋がりました。
またこのボールはスピン性能も高く、ドローやフェードを思うがままに打つことが可能。その上、高弾道にもなりやすいという、飛距離・スピン・高さの三拍子が揃ったゴルフボールとなっています。
ある程度腕のある中級者ゴルファーでなければ使いこなすことは難しいかもしれませんが、ショットに自信のある方がこのボールを使えば、より良いスコアを出すことにつながるかもしれません。
おすすめ10. TRI-STAR(スリクソン)
スピン系ボールではありませんが、スリクソン「TRI-STAR」も中級者ゴルファーにおすすめしたいボールの一つです。
同価格帯の他のディスタンス系ボールはスピン性能が低いものが多いですが、「TRI-STAR」に関しては「Z-STAR」にも使用される『Spin Skinコーティング』が採用されていることで、アプローチ時のスピン性能が高くなっています。
またもちろん、ディスタンス系ボールであるため飛距離性能も抜群。ゴルファーが求める性能が全てバランス良く備わったゴルフボールがこの「TRI-STAR」と言えるのです。
スピン系のゴルフボールが使いたいこだわりがなければ、ぜひコスパの高い「TRI-STAR」を使用してみてください。
中級者は性能の高いゴルフボールを使用することがおすすめ。
- スリクソン Z-STAR(ダンロップ)
- PRO V1x(タイトリスト)
- CHROME SOFT(キャロウェイ)
- TOUR B JGR(ブリヂストン)
- TOUR B XS(ブリヂストン)
- AVX(タイトリスト)
- TP5(テーラーメイド)
- TW-S(ホンマ)
- RB TOUR X(ミズノ)
- TRI-STAR(スリクソン)
今回の記事では、上述10種類のゴルフボールをご紹介しました。
中級者ゴルファーの方には、スピン系ボールなどの高性能ゴルフボールの使用がおすすめ。と言うのも、性能の高いボールを使用することで、どのようなライからでもグリーンをキャッチできたり、ピンに寄るショットが打てたりする可能性が高まるからです。
ぜひこの記事を参考に、ご自身に合ったゴルフボールを使用してみてはいかがでしょうか。
「スピン系ボールに変えたいけど、高いボールはなぁ…。」とお考えの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。