ゴルフに少しでも関心がある人なら、一度くらいは「100切り」という言葉を耳にしたことがあるはずです。
では実際に壁を超えることができた達成感とはどのようなものなのでしょうか。
今回の記事では、100切りを目指すゴルファーの皆さんに、100切りを達成するためのポイントや練習方法について解説します。
ゴルフの「100切り」とは?
ゴルフで言う「100切り」とは、全18ホールの合計打数を100打未満でプレーすることを言います。ちなみにゴルフでは、「プレーする」ではなく、「ラウンドする」と言う場合もあります。
全18ホールの各ホールは、4打でラウンドできればパー(規定打数)の「ミドルホール」、3打でラウンドできればパーの距離が短い「ショートホール」、5打でラウンドできればパーの距離が長い「ロングホール」で構成されています。
また18ホールの内訳としては、ミドルホール(パー4)が14ホール、ショートホール(パー3)と、ロングホール(パー5)は2ホールずつとなっていることが基本的で、多くのコースにおいて18ホールの合計は「72」に設定されています。
ゴルフで「100切り」を達成するための目安
18ホールを全て「パー」でプレーすれば、スコアは「72」になります。
パーよりも1打多い「ボギー」で18ホールをラウンドした場合は「90」、2打多い「ダブルボギー」でラウンドした場合は「108」になります。
要するに、「ボギー」で9ホール、「ダブルボギー」で9ホールをラウンドできれば、合計スコア「99」=100切りを達成できるのです。
これからゴルフを始める人や始めたばかりの初心者さんにとっては、はるか遠くに見える数字になりますが、ゴルファーにとっては「100切り」を達成することがひとつの目標でありステータスにもなります。
ゴルフで「100切り」を達成している割合
「100切り」を達成しているゴルファーは、全ゴルファーの3人に1人程度の割合と言われています。実に3人に2人程度のゴルファーが、「100切り」を達成できていません。(※)
またゴルフを始めて1年以内に「100切り」を達成できるゴルファーは「100切り」ゴルファーの4人に1人。2人に1人は、約3年以上かかって「100切り」を達成しています。
「100切り」を達成できてはじめて一人前のゴルファーと見られがちですが、「100切り」のハードルは高く「100切り」ゴルファーは少数派なのです。
ただし、ラウンド時の考え方を変えたり、効果的な練習に取り組んだりすれば、決して達成できない目標ではありません。
※. GDOインターネットゴルファー調査によるデータ
ゴルフで「100切り」を達成するためのポイント
ここからは、「100切り」を目指すゴルファーに向けて、「100切り」を達成するためのポイントについて解説していきます。
「100切り」を目指すゴルファーといっても、ゴルフをこれから始める人や始めたばかりの「初心者さん」と、まあまあラウンドしていても、なかなか「100切り」できない「あと一歩さん」。そして、長年ゴルフを続けていても、なかなか「100切り」を達成できない「ベテランさん」とではポイントが違ってきます。
「初心者さん」が100切りを達成するためのポイント
ゴルフに限ったことではないですが、自分に合った情報を正確に収集することが大切なポイントになります。
具体的に言うと、野球やソフトボール、剣道などといったスポーツ経験がある人と、まったくスポーツ経験がない人とではポイントも違ってきます。それでも言えることは、人に教えてもらうことが何よりも近道ということです。
人と言っても誰でも良いわけではありません。古い考えに固執しているタイプではなく、新しい情報を常に取り入れようとしているタイプの人に教えてもらうことが大切なポイントになります。
お金に余裕がある人は、スクールに通うことが一番ですが、お金に余裕がない人は、自分と似た体形や経験を持っていて、平均スコアが90前後のゴルファーに教えてもらうことができれば最短で100切りを目指すことができます。
できれば、人の話を聞いてくれるタイプで、自分の考え方を一方的に押し付けるタイプは避けてみてください。教えてくれる人は、自分に近い背格好の人であれば、なおさら良い結果につながります。
▼初心者さんにおすすめなゴルフスクールはこちら▼「あと一歩さん」「ベテランさん」が100切りを達成するためのポイント
自分のスイングを変えられるなら、「初心者さん」と同じように、スイングをリセットして、上手な人に教えてもらう方が近道かもしれません。ただ、一度身についてしまった癖だらけのスイングはなかなか取れないことも事実です。
そこで、技術的な面では100ヤード以内の精度をあげて、平均で2パット以内でラウンドできるようにすることがポイントになります。
ハーフでは既に50切りをしている人など、本当にあと一歩の人は、精神的なことが大きく左右している場合が多いため、マインドコントロールできるように心掛けることがポイントです。
それぞれの立場でポイントは変わってきますので、最短で100切りを目指すポイントを明確にしたうえで、自分が足りない、できていないことを理解して、認める。そして、謙虚にひとつずつ正していく姿勢こそが一番のポイントになります。
ゴルフで100切りを達成するための練習方法・頻度
それでは、具体的にどのような練習をしたら良いのかについて、「初心者さん」と「あと一歩さん」、「ベテランさん」とに分けて解説します。
「初心者さん」は正しいスイングの反復練習が大切
まずは、「初心者さん」に向けての練習方法になります。
最も大切なことは間違ったスイングを身につけないことです。いくら練習しても、間違ったスイングで反復練習していたのでは、上達への遠回りになってしまうので、まずは正しいスイングを取得できるように練習してください。
正しいスイングは、分かる人に聞く、書籍やネット情報で習得するでも良いですし、一番早くて正確なのはスクールに通うことです。
ただスクールはお金がかかるので、基本は自ら勉強して、このスイングで正しいのかどうかを上手な人に見てもらうこともおすすめ。1時間数千円で教えてくれるようなスクールなどを活用することも一つの手です。
正しいスイングが理解できたら、次は反復練習をしましょう。
練習場に行かなくても、自宅でイメージトレーニングしたり、シャドースイングしたりすることで上達につながります。その際は、鏡をみながらゆっくり頭で理解しながらスイングすることが大切になります。
100切りまで「あと一歩さん」は100ヤード以内の精度を上げる
次に、「あと一歩さん」に向けての練習方法になります。
100切りを達成する近道は、100ヤード以内の精度を上げることにつきます。具体的な練習方法は、20ヤード刻みに、20、40、60、80、100ヤードを打ち分ける練習をすること。
1本のクラブでも、複数のクラブでも構いません。ドライバーばかり振り回さずに、各10球ずつ合計50球を継続してやり続ける練習方法が100切り達成への最短の近道です。
また、パット平均が各ホール2パット(合計36パット)を超えている人は、パットの練習にも毎日取り組むことがおすすめ。毎日できない場合でも、少なくてもラウンド前の一週間からはコツコツと打つ習慣をつけてみてください。
長年やっていても100切りに届かない「ベテランさん」は技術以外で努力
最後に、「ベテランさん」に向けての練習方法になります。
技術的なことはある程度努力されてきたことを前提に、ここでは、技術以外の練習方法をご紹介します。
まず、ラウンドする日にちが決まったら、いつもと違う練習場で練習してみてください。できれば、200ヤード以上ある広めの練習場が最適です。
練習場では、マットの進行方向とは違った向きに打ってみるなど、ラウンドを想定した状況をつくって練習することがポイント。ただし斜めに打つ場合は、お隣さんに迷惑がかからないように注意してください。
練習のための練習ではなく、いかにしてラウンドのイメージで練習できるかがポイントになります。
▼ベテランさんにもおすすめなゴルフスクールはこちら▼ポイントを抑えたゴルフ練習で「100切り」を達成しよう!
「100切り」をするには、身長の高い人、低い人、力のある人、ない人、ドライバーで240ヤード飛ばせる人、飛ばせない人など、人それぞれの特徴に合わせて練習をする必要があります。
そんな皆さんに共通したポイントは、正しいスイングを身につけて反復練習すること。
いくら球数を打っても、間違ったスイングを繰り返し練習していては、悪循環が続くだけです。まずは正しいスイングを習得できることを最優先としてください。
正しいスイングを習得できたら、次は100ヤード以内の精度を上げることと、パットの精度を上げることが大切。
ゴルフをはじめたばかりの人にとっては、パットの練習は面白くないかもしれませんが、ラウンドを終えた後、記録に残るのはスコアです。良いスコアを残すためにはパットの精度はかかせませんのでしっかり練習しましょう。
そして最後は、ラウンドするイメージをもって練習することです。
ラウンドするコースのヤードを見ながら、実際にドライバーから打ち始めて自分で攻め方の攻略をしながら練習することが100切りへの近道になります。
また、ラウンドする前に、回るコースを理解しておくことはとても重要なポイントになります。ホームページの画像や映像やグーグルマップの航空写真を予めチェックしながら、コースをイメージすることで、5打くらいは違ってくるかもしれません。
これらのポイントを意識すれば、「気づいたら100切りを達成!」なんてこともあるかもしれません。是非、この記事で解説した練習方法を試してみては?